金箔の貼り方
■用意するもの■
・金箔 ・素地 ・金箔用接着剤 ・接着剤薄め液
・接着剤溶き皿 ・柔らかな毛筆2本 ・竹箸 ・定規
・接着剤を拭き取る布 ・綿 ・コーティング剤
※素地は金属、ガラス、プラスチック、陶器などは特に問題ないが、紙、木、布などの液体を吸い込んでしまうものへの金箔貼りは下地処理が必要。
■1■ 接着剤の塗布
金箔用接着剤を接着剤溶き皿に出し、薄め液(揮発性のある油やシンナー等)で通常の10倍程度に薄める。
(※紙コップ等の液体の染み込む容器は避け、陶器やガラス製等の防水性のあるものを使用する。)
薄めた接着剤を毛筆を使って塗布し、放置する。(※出来るだけ薄く塗布すると綺麗に金箔を貼れる)
■2■ 接着剤の拭き上げ
接着剤を塗って数分放置すると、薄め液が揮発して表面に粘り気が出てくる。
この状態になったところで、乾いた毛羽立たない布で粘り気を取るようにムラなく拭き上げていく。
(※接着剤の拭き取りが少ないと、金箔を貼ったときにムラが表れやすい。逆に拭き取り過ぎると金箔が貼り付けられなくなることがある。)
■3■ 金箔を貼る
金箔を定規を使って、適切なサイズにカットする。
(※下に厚紙を敷き、金箔と定規の間に柔らかな紙(和紙等)を当てカッターでカットする。)
カットした金箔を竹箸で掴み、接着剤を塗布した面に乗せる。
貼り残しが出る場合は、細かく切った金箔を重ねるように貼る。
※金箔は極薄の為、竹箸で掴むと簡単にちぎれてしまう。1辺を挟んで持ち上げると形を崩さずに済む。
※竹箸で金を掴む際にシワが出来てしまった場合、吐息を吹きかけてシワを伸ばす。箸や指等で直接金箔に触れると破れる元となるので止めたほうがよい。
■4■ 金箔押さえ
接着剤塗布全面に金箔を貼り終えたら、綿で上から軽く押さえる。その際、に金箔が破れてしまったら、細かく切った金箔を上から重ねるように貼っていく。
※金箔の継ぎ足し・重なりが無く1枚で貼ってしまう方が綺麗に仕上がるが、金箔が重なり合っていても、次の金箔払いの行程で表面を整えることができるので、この段階で見た目が悪くとも接着剤塗布全面に金箔を貼ったほうがよい。
■5■ 金箔払い
乾燥した柔らかい毛筆を使い、金箔の重なり合った箇所を払い落とし、表面を整える。その際に出たバリは柔らかな綿で押さえる。
※表面を綺麗に仕上げるには、できるだけ柔らかい毛筆を使用すること。もし、金箔の貼り付いていない箇所を見つけた場合は金箔が重なって余った部分を寄せるように貼り付ける。
■6■ 乾燥
完全に乾燥するまで放置しておく。
普段からよく手で触れるようなものの場合は3日間程乾燥させた方が良い 。
■7■ 仕上り加工
乾燥したら、ホームセンター等で販売されているラッカースプレーなどでコーティングする。