Info

 ※ FAQに商品名等が記載されているものでも、お取り扱いのないものがございます。
   特別手配が可能な場合もございますので、別途お問い合わせ下さい。


Q1: リング制作で、粘土がうまく木芯棒(付箋紙)に巻き付かない時は?

木芯棒に粘土を巻き付ける際に、粘土表面全体を水で湿らせてから巻き付けます。そうすることで粘土が付箋紙にはり付き巻きやすくなりますし、粘土表面のヒビ割れも防げます。 x

Q2: どの位まで細いもの、薄いものが作れますか?

作品のデザインにもよりますが、シリンジタイプで押し出した線で、ある程度の強度を持つためには最低でも3層重ねる事が必要です。プレート状のものですと、最低でも厚みは0.5mm程度は必要になります。力の加わるアイテムの作品(リングやバングルなど)を作る時には1mm以上の厚みをつけたほうが良いです。

Q3: ペーストタイプの基本的な取扱いは?

ペーストタイプは粘土タイプに一定量の水を加えて練り込み、液状にしたものです。
使い方として
●粘土タイプの乾燥品同士の接着
●粘土タイプのひび割れなどの修正
●粘土タイプに模様を描く(ドローイング)
などに使用します。
扱い方は筆にとり、絵の具を塗るような感覚で使用します。基本的に水で溶いて使用します(ペースト2:水1の割合)作業内容により、水を加えてやわらかく溶いたり、少し乾かせてパテ状くらいのかたさにするなど、作業しやすいかたさに調節すると良いです。

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(乾燥品同士の接着) (ひび割れなどの修正) (模様を描く(ドローイング))

Q4: アートクレイシルバーシリンジタイプのノズルの太さについて教えてください。

●ブルー:0.6mm 
●グリーン:0.9mm
●グレー:1.2mm
●リボン:1.4mm
以上4種類があります。 

Q5: ノズルの加工の仕方は?

ノズルの先端を平らにつぶし短くきります。カッターなどで切り込みを入れ、先端をギザギザにします。

Q6: 作品に文字を入れるにはどうしたら良いのですか?

作品に文字を入れるには2つの方法があります。

●粘土状態の時に彫る方法
粘土タイプが柔らかいうちに、先の尖った物でひっかくようにして彫っていきます。簡単に彫れて間違いの修正などもしやすい反面、彫る際にバリが出てしまうためシャープな文字は表現しにくくなってしまいます。

●乾燥状態の時に彫る方法
乾燥させた粘土タイプに鉛筆などで下書きをし、先の尖ったもので削っていきます。この方法は、シャープな文字が彫り込めます。リングの内側に関しても、この方法で同様に彫り込めます。

乾燥品に文字を彫る時にはスパチュラという道具を使用すると便利です。スパチュラの中にも色々な種類があり、その中でも先端が細くL字型に曲がったもので彫るとよいでしょう。文字をキレイに彫るコツは、鉛筆などで下書きをして全体のバランスを見てから彫ることです。深く彫りたい時は一気に彫り込まず、少しずつ削っていくとキレイに彫ることができます。また、細い文字を彫ろうとして粘土が欠けてしまうときは彫る面を軽く湿らせると(ウェットティッシュなどで軽くなでるなど)彫りやすくなります。ただし、表面を湿らせた場合、焼成前に完全に乾燥させてから焼成を行って下さい。
※ニードルの先に水分が残ったまま放置しますと錆びる可能性がありますので使用後は必ず水気を拭き取って保管してください。

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Q7: 造形時に粘土タイプの表面にヒビが入ってしまいました。どうすれば良いですか?

粘土タイプの表面が乾いてくるとヒビ割れます。
こまめに水分を補いながら粘土タイプの形を整えていくことがポイントです。
●造形中は霧吹き等で粘土タイプの表面を湿らせる、または指先を水でぬらしながら作業をすすめますとヒビ割れが防げます。
●造形の初期段階でしたら、2重にしたラップフィルムの中に粘土タイプを入れ少量の水を加えてラップフィルムの中でよく練りこみ、元の粘土に戻し再制作します。

Q8: 粘土タイプを練る時に手につきやすいのですが、どうすれば良いですか?

粘土タイプを練る時は、ラップフィルムを使用すると粘土タイプが手につきません。
2重にしたラップの中央に粘土タイプを置きラップフィルムをたたみ粘土タイプをラップフィルムで挟んだ状態にします。その上から指で押さえて粘土タイプをのばし、のびたらラップフィルムを開いて粘土タイプを折たたみ、再度ラップフィルムの上から押さえてのばしていく…、この繰り返しです。粘土タイプが乾いているようであれば水を少量ずつ加えながら押しのばしていきます。
水を加えすぎると、粘土タイプの表面がペースト状になってきますのでご注意ください。

Q9: リングの輪をつくる時にヒビがはいりやすいのですが、どうすれば良いですか?

リングの輪をつくる時にヒビが入るのは、粘土タイプの表面上が乾いていることが原因です。
※リングの制作にかぎらず、粘土タイプの形を曲げたり、ひねったりする等、形を動かす場合は粘土タイプの表面を水で湿らせます。乾いていた部分に水が浸透してからその作業をするとヒビ割れを防げます。


Q10: 太目のリングとひも状リングを作る場合つなぎ目をきれいにするにはどうしたらよいですか

◎少し太めのリングを作る場合
粘土を木芯棒のサイズ1周分よりも少し短めのひも状に伸ばします。木芯棒に巻きつける時、巻き始めを付箋紙になすりつけるように少し指で押しつけます。残りも指で押し伸ばしながら巻きつけ、太さと長さを出していきます。巻き終わりは、巻き始めの上に重ねて指でなじませます。(つなぎ目部分の粘土を指でつまんで完全になじませるとよりしっかりします。)乾燥させて木芯棒から取り外し、つなぎ目に隙間があれば、ペーストタイプで埋めて再度乾燥させ、ヤスリ等で形を整えます。

◎細めのひも状リングを作る場合
粘土を木芯棒のサイズちょうど1周分よりも少し長めに伸ばします。巻き終わりは、巻き始めの上にのるように重ねて巻きつけます。継ぎ目は、重ねた2本の粘土をいっぺんに上からカッターで切り、余分な端の部分(巻き始めと巻き終わり)を取リ去り、2本の粘土の断面に少量のペーストタイプをつけ、断面どうしが面でくっつくように指で両側の粘土を少し押します。乾燥させて、木芯棒からはずし、つなぎ目に隙間があれば、ペーストタイプで埋めて再度乾燥させ、ヤスリ等で整えます。

※ リングを巻き付けた際、余分な粘土タイプはカッターでカットし、水をつけた指でこすってそれぞれをなじませます。つなぎ目部分が分からないようになじませるのがポイントです。
(下図参照)

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余分な粘土を斜めにカット 水をつけた指でなじませる

Q11: 平板状に粘土タイプをのばすにはどうすれば良いのですか?

粘土を棒状にのばしてから、クッキングシートではさみます。その粘土の両側に厚紙等(希望する厚さの物)を置きローラー等を転がしますと、均一な厚みの帯状にのばせます。余分な粘土タイプはカッターでカットします。この時にテレホンカード等のカードを粘土タイプに押し当てカットすると便利です。 x

 

Q12: アートクレイシルバーは一度乾燥させてから形を削ってつくっていくモノですか?
アートクレイシルバーは【純銀微粉末】【水】【バインダー】から成る粘土状の純銀素材です。制作は粘土感覚で乾燥させないように注意しながら行いますので、粘土の柔らかさを生かして自由な造形が可能です。もちろん、いったん乾燥させたものは石膏状になりますのでヤスリや彫刻刀での切削が行えます。

Q13: SV950の完成品にアートクレイシルバーの粘土を組み合わせて一緒に焼いて新しい作品にすることは可能でしょうか?またその作品を作ったとしたら950とアートクレイシルバーに色の違いがありますか?

SV950とアートクレイシルバー650との組み合わせでしたら可能ですが、その作品の焼成には、電気炉(650℃・30分焼成)を使用します。ガスコンロ・ガスバーナー・アートボックス等での焼成は、あくまでも簡易的な焼成方法ですので、SV950とアートクレイシルバー650との組み合わせ作品に適用できる焼成方法でない事をご了承下さい。

色の違いについてですが、その作品を焼成することにより、SV950表面に黒っぽい酸化膜が生じます。耐水ペーパー、スポンジ研磨材などで酸化膜を除去し、シルバーポリッシュ等で鏡面を出すことで再び銀肌が得られます。
SV950との組み合わせ時に、ご注意していただきたい点がございます。焼成時にSV950ロウ付け箇所(引き輪・バネ部分等)が取れる可能性がありますのでご注意ください。ロウ付け部分を粘土で完全に包み込むことで、ロウ材が減ってしまっても収縮でつなぎとめることが可能です。

注:「SV950」とは一般に市販されている銀製品で、純度が95.0%前後の物を指します。
ここでは、「市販の銀製品にアートクレイシルバーシリーズを組み合わせることで新しい作品に作り上げることは可能か?」 というご質問にお答えしています。

Q14: 「アートクレイシルバー」と「アートクレイシルバー650」シリーズは組み合わせができますか?
「アートクレイシルバー」の粘土タイプに「アートクレイシルバー650」粘土タイプ、650シリンジタイプ、650ペーストタイプを組み合わせていただけます。その際、焼成条件が重要になり「アートクレイシルバー」シリーズの焼成条件に合わせることになります。650シリーズは650℃から焼成可能ですが「アートクレイシルバー」シリーズは焼成可能最低温度が800℃ですので、650シリーズと「アートクレイシルバー」シリーズを組み合わせた場合にはそれぞれがどんな割合で使用されているかに関わらず必ず800℃以上で焼成してください。650シリーズについては銀粉体の細かなものを採用しておりますので熱伝導が良くなり高温での焼成(900℃以上)では部分的に溶ける可能性もあります。より安全に美しく、そして650シリーズの特徴を活かしていただくためにも、2タイプを組み合わせた場合の焼成は800℃30分保持をおすすめ致します。

注: 「アートクレイシルバー」シリーズは現在販売している 「アートクレイシルバー650」シリーズ以前にスタンダードとして販売されていた商品です。現在では製造・販売ともに行っておりません。

Q15: 「アートクレイシルバー650」シリーズは「アートクレイシルバー」シリーズ・ペーストタイプ、シリンジタイプとの組み合わせは可能ですか?
また、組み合わせる時の注意点があれば教えて下さい。
従来のシリンジタイプ、ペーストタイプとの組み合わせは可能です。ただし、焼成条件は今まで通りになりますので、800℃で30分や850℃で20分保持して焼成して下さい。

Q16: パーフェクトマニュアル、中級テクニック作品集で内側にッメッセージの彫り込みがあるが、どのような方法で制作したのでしょうか?
文字の掘り込みは、リング部分を乾燥後に行います。
はじめに、リング部分を造形し乾燥させます。
乾燥後にニードルなど先の尖ったもので、リング内側に文字を掘り込んでいきます。
文字を彫り込んでいく際、一度に力強く彫るのではなく、何度も文字を軽く引っかいていくときれいに彫る事ができます。
あらかじめ鉛筆で下書きをしておくと彫りやすいでしょう。
その後焼成し、スポンジ研磨材や磨きヘラで鏡面仕上げにしてからいぶします。
シルバーポリッシュでいぶしを取ると、リング内側文字部分の掘り込みがいぶされたリングの完成です。

Q17: アートクレイシルバーとアートクレイゴールド/K22を組み合わせることは可能ですか?
焼成温度がそれぞれ異なりますので粘土状態同士を組み合わせて焼成することはできません。組み合わせる場合は、はじめにアートクレイゴールド/K22のみを焼成し(990℃60分保持)、焼成した22金粘土はアートクレイシルバーの収縮で留めるように施し再度焼成します。組み合わせ方法は「アートクレイシルバーで作る純銀製のアクセサリー2(日本ヴォーグ社刊)」P26~P29にて紹介しております。

Q18: 木芯棒より大きいサイズのリングを制作する場合はどのようにすれば良いですか?
木芯棒の形が延長するように、紙を木芯棒に添わせて巻きます。その筒状に巻いた紙の中に芯になる物(紙を硬くロール状にした物など)を詰め込み木芯棒の代用とします。

Q19: アートクレイでバングルを作ることは可能ですか?
制作する事が出来ます。ただしアートクレイシルバーは焼成後、純銀になりますので、金属的に柔らかい性質があります。又、バングルのように円状になっていない形状のものを制作する場合、アートクレイだけで制作しますと、強度が足りなくなり、付けはずしで負担がかかって、割れてしまう場合があります。

制作上の注意点として、
① アートクレイシルバーは焼成後、約10%程度収縮します。収縮を考慮して大きめに制作して下さい。
② 強度を持たせるために十分な厚みのあるものを制作して下さい。
③通常アートクレイシルバーの制作では、フリーサイズのデザイン(輪になっていない形状のもの)は、お勧めしておりません。ただし、バングルの場合、芯に充分な太さの純銀線を入れることで、強度をもたせ、着用に耐えられるようにしてください。

また、制作のコツとして、
◎純銀線で芯を作るときのポイント
●純銀線は、直径2mm以上のものを使用します。
●手首に純銀線を巻きつけてサイズを測る際、粘土を巻きつけるときの厚みを考えて、ある程度ゆとりをもって芯を作ります。
●芯の形を手首にそうように、きれいな楕円状に形を整えます。
◎ 粘土を巻きつけるときのポイント
●純銀線の両端を出して制作します。純銀線の両端を出しておくと、両端から中央に向かって収縮しやすくなるため、バングルの中央が焼成によって割れることがなくなります。
●純銀線を粘土タイプで包み込む際は、粘土タイプをひも状にのばし、純銀線の内側から押し付けます。純銀線がひも状の中央部分にくれば、純銀線の上ではみだした粘土をつまむようにして閉じます。
●純銀線がバングルの外側寄りにならないように注意して下さい。焼成によって、割れやすくなります。

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作品例

Q20: 650と書いてある黄色のパッケージで7gを使って11号の幅5ミリの甲丸タイプを作りたいんですが、何号くらい大きめに作ったらいいですか?
粘土7gで幅5ミリの甲丸タイプを完成時11号で作りたいとのことですが、3号大きい14号程度で制作なさってください。今回は7gの粘土量なので厚みはさほどでないかと思いますが、粘土量が多くなりますとリングの厚みも出ますのでまた調節が必要です。他に甲丸タイプの制作ポイントとしては、造形時に完成形に近い形に持っていき、乾燥時棒ヤスリとスポンジ研磨材で削りだす作業ではじめて形づくれるリングです。なお、焼成後にも若干のサイズ直しが出来ます。サイズが小さかった場合は芯金棒に通し、リングを回しながらプラスチックハンマーで軽く叩き大きくしていくか、リングの内側を棒ヤスリとスポンジ研磨材で削って大きくします。サイズが大きかった場合は再度焼成し、焼きしめたり、リングの内側に油性ペーストをつけたし、乾燥後再び焼成することで縮めることができます。他の注意点としましては、乾燥時に表面をなめらかに整える際、内側を削りすぎると号数も変わってしまうので気を付けて作業してください。

Q21: 甲丸タイプのリングは造形時、3号大きめに作ればいいですか?
甲丸タイプの制作時の号数についてですが、収縮率はリングの形、サイズ、使用する粘土の量により違います。基本的に幅が広いもの、粘土量が多いものは収縮も大きいとお考え下さい。逆に幅が細いもの、粘土量が少ないものは逆に収縮も小さいです。 例えばひも状リングで太さ(直径)が3ミリほどのリングは3号大きく造形します。平打ちリングで太さ1cm以上、厚さ1.5ミリ程のリングは約4号大きく造形します。この両方より太さと厚みがあるリングでしたら、5号大きく造形してください。 焼成後は心金棒に通し、リングを回しながらプラスチックハンマーで軽く叩くとかたちのゆがみを直し、サイズを0.5号程度大きく直すことも出来ます。 リングが大きすぎた場合は再度焼成し、焼きしめることで縮めることができます。 他の注意点としましては、乾燥時に表面をなめらかに整える際、内側を削りすぎると号数も変わってしまうので気を付けて作業してください。

Q22: 平打ち状のリングの作り方はどうするのですか?
アートクレイシルバーを一定の厚さにのばし、幅や長さを合わせてカッターなどで切り出し、木芯棒に巻きつけペーストタイプで接着し乾燥させ焼成します。

Q23: トゥーリングを制作したいのですが、どうしたらよいのでしょうか。
トゥーリングは、足の指の太さに対応できるように通常、開閉タイプになっています。しかしアートクレイで作る場合、開閉タイプにしてしまうとポーラス状なので使用しているうちに、割れてしまいます。制作する時は、円になるように制作して下さい。トゥーリングは粘土の使用量が少ないため、収縮が少なくなります。1.5号~2号UPを目安に制作して下さい。 また、開閉タイプのリングやソフトワイヤータイプなど市販のものを使って、リングトップのみ制作する方法があります。その場合は、トップ部分の裏に丸カンや、だるまカンなどを埋め込んでおき、最後にリング本体とテグスで結びます。制作は、トップのみですが、つけごごちがよいので、好みによって制作方法をお選び下さい。

Q24: ピアスを作る場合、直棒ピアス金具は、焼成後に接着したほうがよいのでしょうか?
それとも造形後に埋め込んだほうがよいのでしょうか?
また大きいピアスを作る場合どのように使用したらよいのでしょうか?

直棒ピアスを使用する場合は、粘土が柔らかいうちに直棒ピアスのパーツを粘土に差し込んで下さい。その際、埋め込む部分にヤスリなどで溝をつけておく、もしくはヤットコなどで金具の先をLの字の曲げておくと金具が抜けにくくなります。埋め込む深さは、1~2mm程度です。向きは、キャッチを止める溝のないほうを埋めて下さい。あまりパーツのトップにボリュームがあるデザインだと、直棒ピアス金具を埋め込む深さが必要になってきてしまうため、あまり大きなものには、むいていません。焼成は、650℃30分で行なって下さい。直棒ピアス金具は、SV925なので低温での焼成をお勧めします。酸化膜が出来た場合は耐水ペーパーやステンレスブラシなどで酸化膜を取り除いて下さい。

Q25: 合成石とアートクレイシルバーを組み合わせる方法を教えてください。
合成石の留め方について、直接合成石を留めて焼成し粘土の収縮によって石留する方法と、石枠を粘土に埋め込み焼成後に合成石を留める方法をご紹介いたします。
【直接合成石を留めて焼成する方法】
①合成石の直径に合わせたドリル刃で、乾燥後の作品に石が完全に埋まる深さの穴をあけます。
②穴の中に少量のアートクレイシルバーペーストタイプをつけ石の幅が一番出っ張っている部分が埋まるように石を入れます。
③ペーストが乾燥したら焼成します。
【石枠を使い留める方法】
粘土造形後、粘土がやわらかいうちに、合成石の直径に合わせたアートクレイ専用オリジナル石枠を埋め込みます。この時、石枠の足がしっかり埋まるようにしてください。
また、乾燥した土台にペーストで石枠をとりつけることもできます。焼成し研磨した後に石を留めます。石枠に石を入れ、ピンセットの柄を使って石枠の爪を倒します。爪は対角の順番に少しずつ倒します。 今回は、合成石をお使いになるということですので、制作するデザインによって石留めの方法をお選びいただけます。
天然石は、焼成すると割れることがありますので、組み合わせる場合は、焼成後に石留めをする方法が適しています。
合成石、天然石の特性に合った留め方をされると良いでしょう。

Q26: 天然石をつけるにはどうやれば良いですか?また焼き込むとどうなるのですか?
天然石と一緒に焼き込むのは避けてください。高温に強いものもありますが内包物が入っていることもあり、変色や割れの原因になります。純銀リボンで石枠をつくっておくか、アートクレイシルバー専用オリジナル石枠を作品に取り付けておき、焼成後仕上げをしてから石留めしてください。

Q27: 合成石などを埋める場合に石の下の土台は穴を貫通させた方が良いのですか?
リボン線で天然石を留める場合はどうですか?
また、甲丸リングなどに合成石を埋める場合はどうですか?
穴を貫通させるのは光を透過させる為か、収縮の為かどちらですか?

合成石を作品に埋める場合、合成石の真下の土台は穴を貫通させていることが望ましいです。これは合成石に対する光の透過を良くするためであり、粘土の収縮のためではありません。
甲丸リングの場合も同様で、作品のデザイン・構造上問題がなければ石の裏側は穴を開けておくと良いでしょう。
天然石をリボン線で留める場合は、使用する天然石の透明度によって石の裏側の粘土に穴を貫通させるか決めます。例えば、琥珀、ピンククオーツ、ルチルクオーツなど、光を透過させる石は裏に穴を開けると石がたいへん美しく見えます。トルコ石、マラカイト、マグネサイトなどは穴をあける必要はありません。
合成石も宝石も、透明度の高い石は、石の表側だけでなく裏側からも光を取り入れた方がより輝いて美しく見えます。石の美しさと価値が最大限に惹き出されていますと、その作品の価値や完成度も高まると思います。

Q28: コンチョにターコイズをつけたいのですが可能ですか?
ターコイズなどの天然石は焼成により変色したり割れたりしますので、基本的に焼成不可能です。
アートクレイシルバーでつくった作品に天然石を組み合わせたい場合、純銀リボン線を使用した石留めの方法が多く用いられます。純銀リボン線を天然石の外周に合わせて輪状にし、粘土タイプが柔らかいうちに差し込んでおきます。天然石ははめ込まずに焼成し、研磨仕上げが済んでから純銀リボン線で石を締め付けるようにして石留めを行います。
詳しくは『アートクレイシルバーで作る純銀製のアクセサリー②』(日本ヴォーグ社刊)で紹介しております。

Q29: アートクレイシルバーでコンチョを作りたいのですが可能ですか?
また、繊細な彫り込みをしたいのですが彫った線は消えませんか?
どのタイミングで彫るのが良いですか?

アートクレイシルバーを乾燥させたものは、いわゆる石膏状態になり、ある程度の堅さがありますので、制作中に装飾部分を手で触れたからといって簡単には消えません。ですが繊細で細かな彫り込みになると、何度もその部分に触れることで彫りたてのシャープさが損なわれるのは避けられないので、作品の表面などを削り出しで表現する場合、まずは全体のシルエットをしっかりとつくり出してから最終的に装飾的な部分の削りだし、彫り込みを行ってください。コンチョの様に丸いシルエットのものであれば、きれいな半球状を作り出して(この時点で耐水ペーパーの#600くらいまで使って表面を整えておく。)、これをベースに仕上げます。すべての削りだしが済んだら、乾燥した柔らかい平筆などで削りかすを払って焼成します。

Q30: ゆっくり形成したいのでスロードライを購入しました。650と同じようにガスコンロで焼成したいのですが、気をつける点(時間など)を教えてください。 また自然乾燥なら何日くらいかければよいですか?
アートクレイシルバースロードライで制作した作品は、アートクレイシルバー650粘土タイプで制作した作品と同様にガスコンロでの焼成が可能です。乾燥時間の目安は作品の形状や使用グラム数により差がありますが、アートクレイシルバースロードライは乾きづらいので、あまり厚みがある作品には適していません。説明書などをご参考いただき、厚みは3mm以下の作品がよいと思われます。自然乾燥の場合は数日間乾燥させた後、乾燥の確認をするとよいでしょう。ドライヤーの場合は、作品から5~10cmの距離で45分以上、ホットプレートの場合は150℃~180℃で20分以上の乾燥が必要となります。 乾燥の確認方法は、作品にドライヤーの温風をあて、熱いうちにステンレスやガラスなどの上に置きます。2~3秒後に作品をずらし、ステンレスやガラスに水蒸気の曇りがでなければ乾燥は終了です。ドライヤーなどでの乾燥の場合も同様に完全乾燥しているか確認してから焼成することをお勧めいたします。焼成方法は、コンロ専用焼成網をコンロにセットし、強火にします。網が赤くなった部分を確認し火を止めます。網が赤くなった部分に乾燥品を置き、保護カバーを付け、強火で5分以上焼成します。

Q31: アートクレイシルバー650とSV925と組み合わせる際の注意点を教えてください。
一口にSV925の金具といっても、その構造と機能は様々です。
SV925地金のバネ性を利用した金具(スクリップイヤリングなど)やロウ付けで組み立てられた金具(チェーンの引き輪など)などは650℃での焼成でもその機能を失ってしまうことがあります。出来るだけ単純な構造の金具(ピアスのポストなど)で単一の部品からできている金具が同時焼成に向いています。
また、低温での焼成でも酸化膜はできますので金具全体がグレーに変色します。ステンレスブラシなどで磨いて銀の肌を出してください。

Q32: アートクレイゴールドをペースト状にしたものをアートクレイシルバーに付ける時、乾燥品と焼成品のどちらに塗るのがいいですか?その時の焼成温度は何度ですか?
焼成品にはつかないので乾燥品に塗って下さい。焼成はノーマルの粘土タイプの焼成温度と同じで、800℃30分か870℃10分で行なって下さい。ゴールドペーストは盛り付けすぎるとシルバーとの収縮率が違い、うまく焼成できないので注意して下さい。

Q33: 粘土の造形段階で金箔を練りこんで、作品制作したらどうなりますか。
金箔を粘土に練りこんで作品を制作した場合、金箔が面ではなく線で見えるので思った様な効果は得られないと思います。

Q34: ペーパータイプにペーストタイプを使用したところ、ペーパータイプがボロボロになってしまいました。 どうしてでしょうか?また、ボロボロになったペーパータイプを再利用する方法はありますか?
ペーパータイプは水分を加えずに制作できる粘土です。水分を加えると破けたり切れたりしますので、制作のときは水分を加えないでください。水分によりボロボロになったペーパータイプはさらに細かく切り焼成しておきます。表面にペーストを塗った乾燥品にちりばめて、装飾として利用できます。

Q35: ペーパータイプは乾燥出来ないと書いてありますが、ペーストや普通の粘土と組み合わせる時はどうしたらいいんですか?
ペーパータイプは(ドライヤー等で)乾燥させるとひび割れの原因になります。ペーストや650と組み合わせる場合は室内で24時間以上放置して自然乾燥させてから焼成を行なって下さい。

Q36: 二枚のアートクレイシルバーペーパータイプを結合する方法はないのですか?
ペーパータイプの一部をペースト状にし、接着剤代わりに使用して問題はないですか?

ペーパータイプをペースト状にして接着する事は、好ましくありません。
できたペーストは、ペーパータイプの性質上、乾燥時の強度や接着力が弱いためです。
結合する場合は、ペーストタイプや650粘土を併用して接着する事をおすすめします。接着後はペーパー部分が破れる場合がありますので、接着面は動かさないで下さい。
乾燥方法は、高温多湿な場所を避け24時間以上放置し自然乾燥させます。また、接着部分だけをドライヤーの冷風を当てて乾燥させます。
その際、ドライヤーの熱風を当ててしまいますと、ひび割れの原因になるので注意が必要です。 二枚のペーパーを焼成後、油性ペーストを使用し接着する事も可能です。焼成後に取れてしまった場合の修正方法としてもおすすめいたします。 その際の焼成時間は、ペーパータイプと油性ペーストとの組みあわせですので、800℃30分で焼成されるとよろしいでしょう。

Q37: 20gパッケージでどのくらいのものができますか?
ひも状リング(6g)が3本ぐらいです。

Q38: 現在使用している銀製品につけることはできますか?
地金のものに巻きつけるようにし、収縮を利用して固定することは可能です。焼成によって地金(SV925・K18など)が黒く変色し、表面だけでなくその金属自体まで酸化させるためにもろくなるおそれがあります。この場合はアートクレイシルバー650を使用し、低温での焼成をおすすめします。

Q39: モールドを使った制作上のポイントを教えて下さい。
●シリコンモールドできれいに型取りをするためには、詰める型のシルエットに合わせて粘土をある程度形作っておくことが大切です。粘土を型に入れたら、中心から外に向かって指でしっかりと押し、型と粘土の間の隙間をなくします。外側から中心に向かって押すと、型がよれたり、空気が抜けなくなってしまいますのでご注意ください。
また、あらかじめモールドの表面にオイル(食用油)を塗っておくと詰めた粘土が取り外し易くなります。塗りすぎてしまったオイルはティッシュペーパーなどで軽く拭き取りましょう。
モールドで形をとった粘土はよく乾燥させてから取り外すと良いようです。
モールドによる工程

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粘土を
詰める。
この時、
型に
オイルを
塗っておくと、
後で粘土が
取り外し
やすくなる。
型の枠
からはみ
出た分は
切り取る。
ドライヤーで
乾燥。
完全に乾燥
しないと取り
外す時に
割れてしまう
ことがある
ので注意。
乾燥終了。
取り外す
時に割ら
ないよう
注意。
乾燥品。
ここで模様
や文字の
彫り込み、
丸カン等の
金具の
取り付けを
する
焼成し、
磨き上げ、
完成。

●取り外した粘土にスパチュラやニードルで模様や文字を彫り込む場合は、完全に乾かしきった後か、ウェットティッシュで表面を少し湿らせてから彫り込みます。彫り込むときは一気に強く削るのではなく、少しずつ繰り返し削るようにするときれいに彫り込めます。
【参照】作品に文字を入れるにはどうしたら良いのですか?

●丸カンを差し込むには、完全に乾かしたものにピンバイスで穴を開けて差し込むか、型を取って乾燥させていない粘土状態のうちの作品に差し込むと良いでしょう。

注意:モールドで型を取った粘土に限りませんが、乾燥が不十分なものに細工をしようとすると砕けたりヒビが入ってしまう可能性が高くなります。必ず、乾燥チェックをしっかりしてから細工をしていきましょう。完全に乾燥したものでも、強い力が加わってしまうと欠けてしまいますのでご注意ください。
造形段階のものは水分が不足するとヒビが入ってしまい、乾燥や焼成をしたときに割れてしまう原因ともなりますので、表面に水分を足しながら作業を行って下さい。

Q40: フリースタンプを粘土に押した際、スタンプが粘土に貼りついてシャープな文字が出ないのですが、上手に押すにはどのようにすれば良いですか?
フリースタンプは、粘土の表面が水でぬれていない状態のときに押します。水でぬれていると粘土がスタンプに貼りついてしまい、シャープな文字が出なくなります。 また、広い面積の作品にスタンプを押しつける場合、押したいものの表面にオリーブ油を薄く塗っておくと表面のひび割れが起きずに作業ができます。または、スタンプの先にオリーブ油を薄く塗っておくと良いでしょう。
※フリースタンプをフォルダーに差し込むとき文字の上下に注意してください。文字の上下に空間があり、空間の大きい方が上、小さい方が下になります。上下を逆さまにしても同じように見える「S」などは特に注意をしてください。

Q41: アートクレイ専用オリジナル石枠(SV980)にはAとBの2種類ありますが、それぞれの用途を教えて下さい。
Aは石枠の下側に足がついていますので作品の上から差して使います。
Bは石枠の横に足がついていますので作品の側面から差して使います。
粘土の土台に上から石枠をつけるようなデザインの時にはAタイプを、横から石枠をつけるようなデザインの時にはBタイプを使うと良いです。制作されるデザインに合わせて使い分け、又、組み合わせて使うと制作の幅が広がります。

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      石枠Aタイプ                石枠Bタイプ

Q42: リングに石枠を入れると足の部分が飛び出てしまうのですがどうすれば良いでしょうか?
リングの形にもよりますが、足の部分が飛び出る場合はニッパで余分な所をカットして下さい。その際、粘土に埋める部分を少し残すようにして下さい。アートクレイシルバーは焼成の際、地金に融着するわけではなく、A.C.Sオリジナルパーツを収縮で留めています。足の部分をカットしすぎると、焼成後、石枠が外れしまう可能性があります。

Q43: アートクレイで球状のものをふたつ作って接着したいです。水だけで接着出来ますか?
球状のものは接点がわずかなため、水だけで接着するのはお薦めしません。ペーストをつけても良いのですが、たっぷり塗ると出来上がりが見栄えしなくなるかもしれません。球と球をつけるのは、乾燥したものにドリル刃で穴をあけ、純銀線で見えないように繋ぎ合わせる方法が良いでしょう。純銀線を差し込む時、ペーストを穴に塗っておきます。純銀線をカットし、両端を棒ヤスリなどで荒らしておきます。こうすると純銀線が抜けにくいです。ドリル刃は純銀線の直径と同じものを選びましょう。

Q44: アートクレイシルバーとガラスの組み合わせについて、どんなガラスとも組み合わせられる焼成が可能でしょうか?
アートクレイシルバーとガラスを同時に焼成することは可能です。
ガラスとアートクレイ650粘土を組み合わせる場合、ガラスをフュージング(ガラス同士を溶け合わせて、溶着させること)してから使います。ガラスを室温から電気炉に入れ、700℃~870℃の温度でフュージングします。その後、870℃に達した電気炉の扉を開け550℃位まで温度を下げます。550℃になったら電気炉の扉を閉めて炉内温度が室温になるまでゆっくり除冷します。
その後、アートクレイシルバー650と組み合わせて焼成します。フュージングしたガラスのかたちを変えずにアートクレイシルバーの収縮により、ガラスと組み合わせる場合、650℃ 30分保持した後、550℃まで電気炉の扉を開けて急冷し、その後扉を閉めて室温までゆっくり除冷します。
参考書籍:アートクレイシルバー650で作る銀とガラスのアクセサリー(日本ヴォーグ社)

お作りになりたい形やイメージによって、制作方法はことなりますが、共通して ガラスと組み合わせる際に注意しなくてはいけないことが数点あります。

●ガラス単体での焼成では変色しなくても、ガラスによっては銀と組み合わせた場合に黄変する場合があります。
●ガラスとアートクレイシルバーの相性が悪いと、割れてしまうことがあります。膨張係数が異なるガラス同士をフュージングすると歪が生じ、割れてしまいます。膨張係数90のガラスを使用されとよいでしょう。
●ガラスは、急激な温度変化を嫌いますので、常温から徐々に温度を上げ下げします。そのために焼成は電気炉で行ってください。 ガラスは、高温で焼成しますと変形しますので、形を変えたくない場合は アートクレイシルバー 650を使用し、650℃で焼成しましょう。

上記の点に注意していただき、まずテストとしてアートクレイシルバーと使用されるガラスの溶け具合をテストしてから、作品制作されることをお勧めいたします。

Q45: ガラスのパウダーを作品に開けた穴の部分に埋めたいのですが大丈夫でしょうか?
特に問題があるわけではありませんが、パウダーを焼成した場合板ガラスのクリアー等で挟みこまないと色が飛んでしまう事があります。ですから作品の穴の部分にパウダーのみを入れた場合思ったほど色味が出ない場合があります。まず作品以外のもので試して頂いてどの程度の色が出るのかを確認して下さい。

Q46: 陶器も白磁器同様にオーバーレイ技法で制作できますか?
可能です。白磁器も陶器も使用し打ている釉薬の成分とシルバーが反応して変色するものがあるので事前のテストをおすすめいたします。
※一般的には、暖色系が変色しやすく、寒色系が変色が目立ちにくいとされています。

Q47: シリンジを全部使い切ったら、中にペーストタイプを入れれば同じ様に使えるのですか。
シリンジタイプとペーストタイプでは粘土に含まれる水分量が違います。ペーストタイプはシリンジタイプよりも水分が多く含まれているので、お勧めは出来ません。

Q48: オリジナルブローチ金具(アートクレイ専用)を使う時のポイントは?
アートクレイと一緒に焼成して接合できるアートクレイ専用の金具です。
【1】ピン受け、ピン軸の位置をきめます。
◎乾燥状態での取りつけ
ピン受けとピン軸が焼成後の収縮状態でピンの先がぴったりピン受けに留まるように、図のような位置に配置します。
◎焼成後の取りつけ
①焼成後に取り付ける場合は油性ペーストを使用します。収縮を考える必要はありません。ピン先がピン受けに留まるように配置します。
②ピン受け、ピン軸をペーストで接着します。
●作品の裏側上部から1/3くらいの所に取り付けます。
●ピン受け、ピン軸の根元部分が見えなくなるくらいペーストでおおいます。
③焼成、仕上げ後、ピンを取り付けます。
●ピン軸にピンのバネ部分を入れ、ヤットコでかしめます。

Q49: 風車タイプのブローチピンの向きを乾燥時に合わせても、焼成後の収縮によって針の向きが合わなくなります。なぜでしょうか、また向きを合わせるにはどうしたらよいのでしょうか。ピンの向きを変えることはよいのでしょうか。
乾燥時に針の向きを合わせても、焼成によって金具のネジ山が柔らかくなるために針の向きが合わなくなります。そのため、エポキシ系接着剤をつけて風車金具と針金具の位置を合わせて接着します。また、ピンの向きを上下変えることは、ブローチ金具のバネ性がなくなるのでおすすめしません。


x

オリジナル
ブローチ金具    
風車タイプ

風車金具、
針金具にネジを   
セットする。

収縮分を考慮し、
接着する位置を
確認してから、
針先が風車金具の
中程にかかるように
ペーストでネジの
部分をしっかり
埋め込む。
ネジをペーストで
完全に埋め、
針金具と風車
金具を外し、
ネジを作品と
一緒に焼成
仕上げを終えてから
接着剤で固定。
焼成するとネジの
向きが変わるので、
改めて風車金具と
針金具の向きを
合わせながら固定。

Q50: 差し丸カン(アートクレイ専用)を使う時のポイントは?
アートクレイと一緒に焼成して接合できるアートクレイ専用の金具です。差し丸カンは差し込み部分が見えなくなるまで粘土に差し込みます。差し込みの先が作品から出てしまう場合は差し丸カンを斜めに差し込むか、先端をニッパー等で切り短くします。薄いプレート状の作品に取り付ける場合は、作品の裏側に差し丸カンを置いて差し込み部分をペーストタイプでおおいます。

Q51: 裏付けバチカン(アートクレイ専用)を使う時のポイントは?
アートクレイと一緒に焼成して接合できるアートクレイ専用の金具です。乾燥後、作品の裏側上部にペーストタイプを塗り裏付けバチカンを置きます。この時にできるだけ上部に取りつけます。作品と接している部分をペーストタイプでおおいます。

Q52: スタールビーとスターサファイヤをフクリン石枠で留められますか?
スタールビー、スターサファイヤ共に8φのカボッションカットがフクリンの8φと一致しますが、フクリンは天然石用に作られているためスタールビーとスターサファイヤの高さとフクリンの穴の深さが合わない可能性があります。よってフクリン石枠での留めはおすすめいたしません。スタールビーもスターサファイヤもアートクレイシリーズと組み合わせて焼成できますが、石枠を使用したデザインにしたい場合は、純銀リボン線で石枠を作る方法をおすすめいたします。

Q53: UVボックスを購入したのですが、Pジェリーが硬化しません。原因は何でしょうか。
原因はいくつか考えられます。まず着色していないPジェリーをUVボックスの中に入れてみて下さい。クリアーの樹脂が硬化するのであれば、着色した色の濃度が高いと思われます。クリアーの樹脂が硬化しないのであれば、紫外線ランプ、または殺菌灯の接触が悪いと思われますので確認してみて下さい。

Q54: オリジナルワークマットの使い方を教えてください。
ワークマットの中心を通る線は5㎜間隔で刻まれています。のばした粘土タイプの大きさを測るのに便利です。ワークマットの上部に刻まれた線と数字はリングを制作するときに必要な長さを示しています。完成サイズが12号の場合、制作は15号で行いますので、粘土タイプの両端をそれぞれ15の位置までのばします。リングサイズシートを使用し15号に設定された木芯棒に巻きつけると、粘土タイプが余らずに制作できます。ワークマットのリングサイズはリングの腕の厚みを3㎜とし、それを考慮した長さに設定してあります。目安としてお使いください。

Q55: 金箔の使い方を教えて下さい。ガスコンロ焼成できますか?
金箔はアートクレイの焼成品に焼き付けて使います。アートクレイの焼成品をステンレスブラシで磨き、その上に好みの形の金箔をボンドややまとのりで仮留めします。800℃設定の電気炉に入れ、扉を開けて温度が下がった電気炉が再び800℃になったら作品を取り出し、スパチュラ等で押し付けて焼き付けます。ガスコンロでの金箔焼き付けは不可能ではありませんがあまりおすすめできません。作品をガスコンロの上の焼成網にのせて、火を付けてしばらくしたら作品を取り、スパチュラで金箔を押し付けるという作業を様子を見ながら行って下さい。

Q56: 淡水パールに合う銀線の太さは何ミリですか?
0.8mmです。

Q57: ブルーミックスにドライヤーを当てて乾燥しても問題ないですか。
ドライヤーをあてても問題ありません。

Q58: プレモ本のマーブルリングを制作しているのですが、何かコツみたいなものはありますか。
プレモを埋め込む枠を作りますがその枠に逆テーパーをかけると良いです。理由はプレモは焼成することで焼き縮むものではないため、枠の部分がフラットな状態だとプレモを焼成した際プレモが回転したりペンダントだと取れたりしてしまうことがありますので、ご注意ください。

Q59: リングサイズシートの使い方を教えて下さい。
まず、リングサイズシートの端の切り取り部分をハサミでカットします。このカットした部分からの距離がリングの円周の長さとなります。アートクレイシルバーは焼成によって収縮しますので、制作するときは作品の収縮を考えたサイズに設定します。例えば完成サイズが12号の場合、制作は15号で設定します。
※アートクレイシルバーは長さで約8~9%収縮しますが、リングサイズで見た場合の収縮は、形状やサイズ、使用する粘土タイプの量によって異なります。基本的にサイズや使用粘土量が大きくなるほど収縮は大きく、サイズが小さいほど収縮も小さくなります。

Q60: 粘土タイプを乾燥させないためにはどうしたら良いのですか?
●使用した粘土タイプを乾燥させないで保存する方法を紹介します。

①小さなゴミ等の不純物がないか確認し、あれば取り除きます。
②ラップフィルムを2枚重ね、その中央に粘土を置きます。
③粘土が中央にくるように、空気をぬきながらピッタリくるみます。
④ウエットティッシュ2~3枚で ③を包みます。
⑤ラップフィルムを2枚重ね、その中央に ④を置き、ピッタリくるみます。
⑥フィルムケース等の密閉容器にいれます。(アートクレイシルバー650粘土タイプのチャック付きアルミパックも利用できます。)
※乾燥して固くなってきたら水を加えて、ラップフィルムの中で練り直して柔らかくします。
※時間の経過とともに徐々に乾燥しますので、時々様子を見ることをお勧めします。

Q61: 保存していた粘土タイプが乾燥してしまったのですが、どうしたら良いですか。
また、乾燥してしまった粘土タイプに水分を加えて練ってもなかなかうまく混ざりません。良い方法はありませんか?

乾燥してしまった粘土を、元の粘土のような固さに戻す方法を紹介します。
①小さなゴミ等の不純物がないか確認し、あれば取り除きます。
②ラップを3~4枚重ね、その中央に乾燥した粘土を置き、水を加えます。
  →この時の水分はその乾燥した粘土体積の約4分の1くらいです。
  →水を加えすぎると粘土がペースト状になるので注意します。
③粘土が中央にくるように、空気をぬきながらラップをピッタリくるみます。
④ウエットティッシュ2~3枚で ③を包み、フィルムケース等の密閉容器にいれます。(アートクレイシルバー650粘土タイプのチャック付きアルミパックも利用できます。)
⑤ ④を一晩ねかし、ラップフィルムの上から、ローラーなどでかたまりをつぶします。ラップフィルムを開け、中の粘土をまとめ、再度ラップフィルムの上からローラーなどでかたまりをつぶします。
これを繰り返し、粘土が柔らかくなったらラップフィルムの中で良く揉み込みます。それでもこごりが残るようであれば水を加え一晩ねかせてから、再度この作業を行って下さい。

Q62: 天然石をアートクレイと組み合わせするには、どうしたらよいのでしょうか?
天然石は同時焼成することが出来ません。
天然石をアートクレイと同時焼成してしまうと、割れてしまったり変色してしまう恐れがあります。どうしても同時に焼成したい場合はまず石のみで焼成を行ない割れや変色が無いかを確認して下さい。
天然石を使用する場合はA.C専用の石留め枠を使用するか、純銀リボン線を使用して石留めを行なって下さい。

● 純銀リボン線で石枠を作り、焼成後にその純銀リボン線で天然石に留める方法
こちらの方法は、高度な技術を必要としますので慣れていない方には難しいと考えます。
純銀リボン線による石留めの方法は、
「アートクレイシルバーで作る純銀のアクセサリー2(定価1295円)」 P18~P21にてご紹介しております。

● アートクレイ専用オリジナル石枠で天然石を留める方法
アートクレイに埋めて焼成できるタイプの石枠「アートクレイ専用オリジナル石枠」を使用しますと、焼成後に石を留めるので天然石の使用が可能になります。「アートクレイ専用オリジナル石枠」のとりつけ方は
「アートクレイシルバーで作る純銀製のアクセサリー基礎ブック(定価1295円)」 P58にてご紹介しております。

※「アートクレイ専用オリジナル石枠」は石のカット・サイズ別に20種類ございます。アートクレイシルバー販売店にて取り扱っておりますが、店舗によっては一部取り扱っていない商品もございますので、もしよろしければ当社の通信販売をご利用ください

Q63: アートクレイシルバーで焼印を作りたいのですが可能でしょうか?
結論から申し上げますと、焼印を作る事は可能です。
一般的に焼印は鉄を使用しています。理由として鉄の融点は約1530℃なのでエアバーナーなどでは融解する事がないためです。 しかし純銀の融点は約960℃です。そのため使用する際には加熱温度に注意して下さい。
目安として焼印として使用する部位(先端部分)をバーナー等で熱を加えた際、オレンジ色に発光し始めます。それ以上熱してしまうと融点を越え融解してしまいます。
またオレンジに発光しているアートクレイシルバーを布のような燃えやすい素材に焼き当ててしまうと出火の原因になる可能性がありますので十分ご注意下さい。

Q64: 一度乾燥したアートクレイシルバーは再びもとの粘土状態に戻りますか?また焼成したものはどうですか?
一定の水量につけておくことにより、水を吸収して戻ります。早く戻したい場合は細かく砕き、水を加えます。途中でよく練るようにすると粘土状態に戻ります。
焼成後は、バインダー成分が燃焼して銀粉体が焼結するので戻りません。

Q65: 焼いたもの同士を接着するにはどうしたら良いですか?
焼成したもの同士を接着するには「アートクレイシルバー油性ペースト」を利用します。アートクレイシルバー油性ペーストの使い方といたしましては、接着面とその周辺に多めに塗ってからくっつけ、よく乾燥させてから焼成してください。乾燥状態は非常にはがれやすいので、周辺につけた油性ペーストは焼成後にヤスリで削り、形を整えてください。

Q66: 粘土タイプを水で溶いてシリンジに入れられないですか?

入れることは可能ですが、シリンジから出したときに一定の形状を保つ固さに調整するのが難しいです。また、詰めるときに銀粘土のロスが出ますので、シリンジ本体の購入をおすすめします。

Q67: 作品に彫り留めをしたいのですが、乾燥時、焼成後のどちらで行なえば良いのですか。

彫り留めは彫銀技法の一つで、切タガネの扱い方など専門的な技術が必要になります。
地金に石を埋め込む方法として、アートクレイでは焼成する時の収縮を利用して合成石を留める方法を紹介しています。乾燥時にドリル刃やカッターを使用して留める石の形に粘土を削り、そこに石をペーストタイプで安定させ収縮で留めるという方法です。その際気をつけなければならないのが、天然石は同時焼成が出来ないという事と合成石の中にも同時焼成に不向きなものがあるという事です。収縮で石を留めることで、市販されているアクセサリーの彫り留めと同じ雰囲気に作品を仕上げる事が出きます。
※切タガネを使用して石を彫り留めする場合は、焼成後アートクレイシルバーが純銀になった時に行なって下さい。

Q68: 新しい書籍にあったロウ付け技法ですが、(丸カンをロウ付けする時に)トーチバーナーでも大丈夫ですか。

大丈夫です。厚みのあるものや大きいものは全体に火が当たらずロウ付けしにくいですが、丸カンぐらいの大きさなら大丈夫です。

Q69: アートクレイシルバー650に水を足してペーストとして使えますか

これまでのアートクレイと同じように使えます。焼成条件も650℃、30分のままです。