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 ※ FAQに商品名等が記載されているものでも、お取り扱いのないものがございます。

 
   特別手配が可能な場合もございますので、別途お問い合わせ下さい。

 

Q1: 油性ペーストはどんな使い方ができますか?
油性ペーストは焼成後の作品の修正や、焼成したパーツ同士の接着に便利です。
油性ペーストの使い方としては、接着面とその周辺に多めに塗ってからくっつけ、よく乾燥させてから焼成してください。乾燥状態は非常にはがれやすいので、周辺につけた油性ペーストは焼成後にヤスリで削り、形を整えてください。

Q2: 「油性ペースト」は「アートクレイシルバー」シリーズ、「アートクレイシルバー650」シリーズに共用しても良いですか?
「油性ペースト」は「アートクレイシルバー」シリーズおよび「アートクレイシルバー650」シリーズともに使用していただいて結構です。取扱方法・焼成方法(時間・温度)などの詳細に関しましては、製品に付属の取扱説明書をご参照下さい。

注:「アートクレイシルバー」は現在販売している「アートクレイシルバー650」シリーズ以前にスタンダード版として扱われていた商品です。現在では製造・販売ともに行っておりません。

Q3: 焼成後、作品が割れてしまったら、どうしたら良いですか?
焼成後、作品が割れたのは焼成不足か、もともと作品に深い亀裂が入っていたことが原因です。その時の修正方法をご紹介します。
【1】割れたパーツを確認します。
● 割れたそれぞれのパーツが元の形のどの部分にあてはまるか、上下左右など確認し位置をきめます。 
【2】割れたパーツを組み合わせます。
● クッキングシートを作品より一回り大きくカットして作品の下に敷いて作業します。
→作品を移動させる時などはこのクッキングシートごと移動させます。
●油性ペーストを、割れ口およびその周辺にたっぷりと塗りパーツを接着し乾燥します。
→割れ口とその周辺を完全に覆いかぶせるように塗るのがポイントです。
【3】乾燥後、割れ口だった部分が目減りしていたら、上から再度油性ペーストで補強し完全に乾燥させます。
【4】焼成します。
【5】ヤスリで表面を整えます。
→油性ペーストの余分な部分を削ります。
→油性ペーストは乾燥状態では剥がれやすいため、焼成後に表面を整えることがポイントです。
【6】研磨など仕上げをします。

Q4: 焼成後に変形してしまった場合、修正の仕方はありますか?
焼成後仕上げをする前の白い状態の時に、芯金棒にリングを通してプラスチックハンマー等で軽くたたくと歪みが解消され、真円に近づけられます。

【参照】 焼成中にリングが歪まないようにするにはどうしたらよいですか? >> アートクレイの焼成

Q5: 焼成後に埋め込んでいた合成石が外れてしまったのですが、直せますか?
焼成後は油性ペーストを使って合成石を留め修正します。合成石が穴に入らない時は合成石と同じ径のドリル刃で穴を開け直してから油性ペーストを使って合成石を留めます。合成石は角が埋まるくらいしっかりと埋めることがポイントです。

Q6: 直棒ピアス金具を埋め込んで焼成すると焼いた後で抜けてしまいます。 どうしたら良いでしょうか?
粘土に直棒ピアス金具を埋め込む際、金具の先をヤットコもしくはペンチで曲げておくと、曲げた部分が引っかかって抜けにくくなります。

【参照】ピアスを作る場合、直棒ピアス金具は、焼成後に接着したほうがよいのでしょうか?
それとも造形後に埋め込んだほうがよいのでしょうか?
また大きいピアスを作る場合どのように使用したらよいのでしょうか?

Q7: 金粘土を990度60分焼成し、一晩置いておいたところ2箇所に大小の亀裂が入ってしまいました。表面の亀裂ではなく、断裂と言う形で稲妻状の亀裂が中心に向かって入っています。これは、何が原因として考えられるのでしょう?コルクの乾燥不足と粘土の厚み以外で考えられることは粘土の表面にはひびがなくても中に入っていたということでしょうか?
アートクレイゴールド/K22で作った作品に亀裂が入ってしまったということですが、 「コルク粘土の乾燥不足」、「粘土の厚み」以外で考えられる可能性と生じた亀裂の修正方法についてご説明させていただきます。

(考えられる原因)
●焼成前に作品(粘土)が完全乾燥していたかどうか。 水分を含んだまま焼成した場合、膨れや亀裂が発生することがあります。そのため焼成の前に、以下の方法で乾燥の確認を行うことをお勧めいたします。 乾燥の確認方法は、作品をドライヤーなどの熱風で乾燥させ、まだ作品が熱い状態でステンレス等の表面に作品を置き、2~3秒したら作品をずらします。このとき、ステンレス表面に水蒸気による曇りがでたら、乾燥不足ですので引き続き乾燥を行います。
●目では確認しづらい歪み・ヒビが粘土に入っていた。 粘土に小さな歪み・ヒビが入っていますと、焼成後に割れや亀裂が生じてしまう事があります。アートクレイゴールド/K22の場合、990度という高温で焼成しますので、小さなヒビの場合でも粘土の方に負担を与えてしまいます。

(アートクレイゴールド/K22の亀裂を修正する方法)
1. アートクレイシルバー油性ペーストで亀裂部分を修正し、再度焼成します。中空スペースを使う立体的な作品でしたら、油性ペーストが中に流れ落ちないように、ティシュペーパーやコルク粘土を亀裂の中に軽くつめると作業しやすいです。(コルク粘土使用の場合は詰めた後に完全乾燥させます)
2. 焼成後、アートクレイゴールド/K22と油性ペーストで修正した部分表面の凹凸をヤスリや耐水ペーパー(スポンジ研磨材)等で整えます。
3.アートクレイ焼付け用金箔で、修正したシルバー部分の上から焼付けます。焼付け後アートクレイゴールド/K22と金箔部分の色味の差が目立つようでしたら、金箔部分の様子を見ながら焼成を繰り返し調節します。(金箔は長時間焼成することによって、合金化が進み、金の色味が褪色します)

Q8: 焼成後のリングにアメジストの小さな石を入れることは可能ですか?
可能です。焼成後の作品の修正・接着には「油性ペースト」を使用します。ご使用になられる石が天然石、もしくは合成石によって石留め方法に違いがございますので、それぞれの留め方をご紹介いたします。
※「油性ペースト」は「アートクレイシルバー」シリーズおよび「アートクレイシルバー650」シリーズともに使用していただいて結構です。取扱方法・焼成方法(時間・温度)などの詳細に関しましては、製品に付属の取扱説明書をご参照下さい。

【合成石の場合】合成石は熱に強く、アートクレイシルバーと同時焼成が可能です。焼成後の作品に合成石を留める場合は油性ペーストを使用し留めます。
●方法1  焼成後のリングに合成石と同じ径のドリル刃で穴を開け、油性ペーストを使用して接着し合成石を留めます。合成石は角が埋まるくらいしっかりと埋めることがポイントです。
●方法2  アートクレイシルバーに合成石を留めたパーツのみを制作し焼成します。油性ペーストで焼成後のパーツをリングに接着し焼成します。

【天然石の場合】天然石は合成石と違い、焼成しますと変色や割れが生じてしまいます。天然石は焼かずに石留めします。
● 方法1
  「アートクレイ専用オリジナル石枠」で天然石を留めます。「アートクレイ専用オリジナル石枠」はアートクレイシルバーに埋めて焼成できるタイプの石枠ですが、焼成後の作品にも使用可能です。焼成後の作品に「アートクレイ専用オリジナル石枠」を油性ペーストで接着し焼成します。焼成後に石を留めるので天然石の使用が可能になります。
「アートクレイ専用オリジナル石枠」の取り付け方は「アートクレイシルバーで作る純銀製のアクセサリー基礎ブック」P58にてご紹介しております。「アートクレイ専用オリジナル石枠」は石のカット・サイズ別に20種類ございます。
● 方法2
  純銀リボン線で石枠を作り、アートクレイシルバーと組み合わせ焼成します。そのパーツを油性ペーストで焼成後の作品に接着し再度焼成します。焼成後にその純銀リボン線で天然石を留めます。こちらの方法は、高度な技術を必要としますので慣れていない方には難しいと考えます。 純銀リボン線による石留めの方法は、「アートクレイシルバーで作る純銀のアクセサリー2」P18~P21にてご紹介しております。

Q9: SV950の完成品にアートクレイシルバーの粘土を組み合わせて一緒に焼いて新しい作品にすることは可能でしょうか?またその作品を作ったとしたら950とアートクレイシルバーに色の違いがありますか?
SV950とアートクレイシルバー650との組み合わせでしたら可能ですが、その作品の焼成には、電気炉(650℃・30分焼成)を使用します。ガスコンロ・ガスバーナー・アートボックス等での焼成は、あくまでも簡易的な焼成方法ですので、SV950とアートクレイシルバー650との組み合わせ作品に適用できる焼成方法でない事をご了承下さい。

色の違いについてですが、その作品を焼成することにより、SV950表面に黒っぽい酸化膜が生じます。耐水ペーパー、スポンジ研磨材などで酸化膜を除去し、シルバーポリッシュ等で鏡面を出すことで再び銀肌が得られます。
SV950との組み合わせ時に、ご注意していただきたい点がございます。焼成時にSV950ロウ付け箇所(引き輪・バネ部分等)が取れる可能性がありますのでご注意ください。ロウ付け部分を粘土で完全に包み込むことで、ロウ材が減ってしまっても収縮でつなぎとめることが可能です。

注:「SV950」とは一般に市販されている銀製品で、純度が95.0%前後の物を指します。
ここでは、「市販の銀製品にアートクレイシルバーシリーズを組み合わせることで新しい作品に作り上げることは可能か?」 というご質問にお答えしています。

Q10: 金箔を焼きつけている作品があるのですが、裏付けバチカンが取れかかっています。油性ペーストで補修しても大丈夫ですか?
大丈夫です。ただ、金箔は厚みが薄いので高温で焼いてしまうと焼き飛んでしまう可能性があります。修正を行なう際は800℃で30分時間を掛けて行なって下さい。

Q11: 650でリングを作ったらサイズが大きいのですが、リングの内側にペーストタイプを塗り再度焼成しても大丈夫ですか?
焼成済みのリングサイズを小さくするため、リング内側に「アートクレイシルバーペーストタイプ」を塗り再焼成いたしますと、追加したアートクレイシルバーペーストタイプ部分のみが焼成による収縮で剥がれる事があります。焼成した作品の修正には「アートクレイシルバー油性ペースト」のご使用をお勧めいたします。以下に3方法ご説明させていただきます。
※なお「アートクレイシルバー油性ペースト」の取扱方法・焼成方法(時間・温度)などの詳細に関しましては、製品に付属の取扱説明書をご参照下さい。

□温度管理ができる電気炉で再度焼成する(焼きしめる)方法
● 0.5番程度小さくする場合に有効です。
● 800℃程度の電気炉で10~30分ほど焼成します。
● アートクレイシルバー油性ペーストは使用しません。

□リングの内側に「アートクレイシルバー油性ペースト」を塗り、再焼成する方法
● アートクレイシルバー油性ペーストは焼成後の作品の修正や、焼成したパーツ同士の接着に便利です。
①リングの内側に油性ペーストを塗り、よく乾燥させる。
●乾燥状態は非常にはがれやすいので周辺につけた油性ペーストは焼成後にヤスリで削り、形を整えてください。
②油性ペーストの焼成条件で再焼成する。
●電気炉焼成800℃30分保持をお勧めいたします。
●ガスコンロ焼成の場合は5分保持します。
③アートクレイシルバー油性ペーストで修正した表面の凹凸部分をヤスリや耐水ペーパー(スポンジ研磨材)等で整える。
④研磨する。
●アートクレイシルバーを焼成し研磨したものは、再度焼成することで研磨肌が多少白色になりますが、再度研磨することで光沢が得られます。
□糸鋸でリングの長い部分を切り取り「アートクレイシルバー油性ペースト」でつなぎ再度焼成する方法
①リングを1ヶ所切断して削り、芯金棒に通してサイズを縮めます。
②切断面にアートクレイシルバー油性ペーストを多めに塗りよく乾燥させ、前述の方法②からの手順で再度焼成~研磨までの作業を行います。

Q12: SV925のリングの片側をカットしたのですが粘土で修正は可能でしょうか。
可能です。修正方法には油性ペーストを使用します。方法としては
① カットした面に竹串などで油性ペーストを塗布します。(油性ペーストはやや多めに盛り付ける方が焼成後、接合面をきれいに仕上げることが出来ます。)
② 接着後ペーストが固化するまで十分乾燥します。(ドライヤーでの強制乾燥の場合は30分間、自然乾燥の場合は24時間が目安です。十分に乾燥チェックを行なって下さい。乾燥が不充分な状態で焼成すると油性ペーストが泡立ち、接合強度が弱まります。)
③ 焼成後、多めに盛り付けた油性ペーストの部分を中目ヤスリで削り整え、スポンジ研磨材、もしくは磨きヘラで磨きます。(セッティング・焼成方法はA.C.Sを焼成する方法と同じです。)

注:「SV925」とは一般に市販されている銀製品で、純度が92.5%前後の物を指します。
ここでは、「市販のシルバーリングをサイズ修正する等の際にアートクレイシルバーシリーズでの修正は可能か?」というご質問にお答えしています。

Q13: シリンジタイプで制作したリングのサイズを少し小さくしたいのですが、どうしたら良いですか?
再焼成することで0.5番程度は小さくできます。その際、800℃程度の電気炉で10~30分ほど焼成してください。この条件で収縮があまり見られないようでしたら、粘土をリングの内側に足して小さくします。シリンジタイプの線の隙間が埋まりすぎないように固めのペーストタイプか粘土タイプを部分的にはりつけ、滑らかにして焼成します。

Q14: 焼成後のリングのサイズはどう変えられますか?
サイズが小さい場合は芯金に通して木槌で少しずつたたいてのばします。大きい場合は再度焼成(870℃設定30分保持)します。もしくは糸鋸で長い部分を切り取り油性ペーストでつなぎ再度焼成するか、リングの内側に粘土をはりつけ再度焼成します。

Q15: 焼成以外に盛り付けた樹脂を剥がすにはどうしたらよいのですか?
工業用のアセトンという商品があるのですが、アセトンをコットンに染み込ませ、剥がしたい樹脂の上に置きます。そしてアルミホイルで巻き30分程そのままにして下さい。そうすると簡単に剥がす事が出来ます。