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 ※ FAQに商品名等が記載されているものでも、お取り扱いのないものがございます。
   特別手配が可能な場合もございますので、別途お問い合わせ下さい。

Q1: 650粘土と650スロードライは焼成後に強度の違いはあるのですか。
650粘土と650スロードライでは焼成後に強度の違いはありません。
2つの粘土の違いは乾燥時間(保湿性)のみです。

Q2: アートクレイシルバー1㏄(1立方センチメートル)の比重は?
約7.8gです。(地金の場合は10.5g)

Q3: アートクレイシルバーで作った作品を食器として使用できますか?
アートクレイシルバーで作った作品を食器や花器として使用することはおすすめできません。
銀は古くから殺菌作用があるとされ、食器などに多く使用されていますが、地金に比べると銀粘土の焼結体はスポンジのような状態になっていますので、微量ですが作品が水分を吸い込む可能性があります。
このことからアートクレイシルバーで作ったものは食器、花器としての実用には向きません。

Q4: アートクレイシルバーで作ったアクセサリーですが、寿命はどのくらいでしょうか?
つけている間に割れてしまったりしませんか?

アートクレイシルバーで制作されたアクセサリーの寿命とは、
「アートクレイシルバーが割れずにご使用できる期間」
と解釈させて頂いた上での回答とさせて頂きますが、 以下にご紹介させていただきます、
「割れる原因と予防、割れた際の修正方法」等をご参考にしていただけましたら、長くいつまでもご使用になれます。

■アートクレイシルバーが割れる原因と予防
焼成後のアートクレイシルバー作品が割れてしまう原因としましては、粘土状態時に小さな歪み・ヒビが入っていた場合や、乾燥不足や焼成不足などが原因で、焼成後に割れや亀裂が生じてしまう事があります。
また、外側から必要以上に強い力が加わった場合などにも変形や割れが生じてしまいます。これは、アートクレイシルバーも一般的に市販されているアクセサリーにもあてはまるためです。

■アートクレイシルバーが割れた際の修正方法
アートクレイシルバー制作時の、亀裂・割れ等の予防や修正方法をご紹介させていただきます。
●乾燥チェックや焼成チェックをすることで、焼成後の破損を防ぐことができます。乾燥チェックをする方法は、ドライヤーで温めた乾燥品をピンセットやステンレスに数秒置いて移動させます。この時、曇りが出なければ完全乾燥できています。
● 焼成不足をチェックする方法は、乾燥時に作品を紙の上に置き、大きさを写します。そして、焼成後に紙の上に作品を重ねて、写した大きさよりも8~10%収縮していれば焼成完了です。収縮していない場合は再度焼成します。
● 亀裂や割れが生じてしまった場合は、「アートクレイシルバー油性ペースト」を使用しますと修正可能です。「アートクレイシルバー油性ペースト」は焼成品同士の接着に有効です。

Q5: 焼成すると99.99%になるアートクレイシルバーですが、SV1000と表記してよいのでしょうか。
純銀SV1000とは、99.99%以上の品位に対して表記するため、アートクレイシルバー650で制作したものに関してSV1000と表記できます。それに対してSTシリーズは99%なのでSV1000とは表記できません。

Q6: 完成品の強度は通常の地金に比べてどうですか?
純銀ですのでやわらかいですが、加工をほどこすことにより加工硬化します。地金に比べると銀粘土の焼結体はポーラス状(顕微鏡で見るとスポンジのような状態)ですので若干もろいです。

Q7: 完成品の重さはほかの地金ものに比べてどうですか?
地金のものと同じ体積で比べると若干(2~3割)軽いです。

Q8: 肌が弱いのですが、銀粘土作品を作って仕上げる時にヤスリで仕上げると思うのですが、その粉などで肌荒れをおこしたりしないでしょうか?
銀が肌に合わない人もいるのでしょうか?

アートクレイシルバーは人体に無害な成分でできておりますが、人の体質、例えば汗をかきやすい人かきにくい人、角質層の厚い人薄い人とさまざまな要因が組み合わさって、金属アレルギーが引き起こされることがあります。金属アレルギーとは、金属が、汗や体液でわずかながら溶けて、イオン化した金属が体内に入り、次に同じ金属が接触すると拒絶反応を起こし、皮膚がかぶれる状態(アレルギー性接触皮膚炎)をいいます。アートクレイシルバー(銀)にかぎらず、どんな金属でもアレルギーを起こす可能性を持っています。 x

Q9: 天然石と合成石の違いを教えて下さい。
合成石と天然石の違いは以下の通りです。
天然石は、不純物を含むため焼成するとヒビが入ることがあります。
合成石は天然石と違って内包物を含まないため、ほとんどの場合焼成することができます。しかし、中にはアートクレイの焼成温度に耐えられないものがあり、ヒビが入る、変色するといった可能性があります。

Q10: ホワイトジルコンとキュービックジルコニアの違いについて教えて下さい。
また、この2種類はダイヤモンドと代用されますが、何が近いのでしょうか。

キュービックジルコニア:天然にはない結晶体です。(人造石の合成石)
ホワイトジルコン:天然鉱物に由来した合成石です。
両者の違いは、天然に存在しているかしていないかという点です。また、両者はダイヤモンドに比べて屈折率が近く分散率がダイヤモンドより高いために代用されます。
屈折率:ダイヤモンド…2.47/キュービックジルコニア…2.15~2.18/ホワイトジルコン:1.95
ダイヤモンドは採掘量が少なく、研磨する手間もあるために価格は変わってきます。

Q11: アートクレイ焼付け用金箔の厚みは何ミリですか。
およそ0.014ミリです。純度は純金(K24)です。

Q12: シルバークリーンをSV925に何度か使用すると色が変色してくるのですが、アートクレイシルバーでは大丈夫ですか。
大丈夫ですが、何度か使用することで効果が落ち、時間が掛かる場合があります。

Q13: 電気炉を買ったときについてくる網は何に使うのですか?
ステンレス網は焼成時に使うものではありませんが、焼成後の作品を網の上に置いてドライヤーの冷風を当て作品を冷やすのに使ったりする事が出来ます。

Q14: 使い終わったニードルはどのように保管したら良いですか?
ニードルを使用しないときは、ニードルの先をフォルダーに収納することができ安全です。使用後は先端の汚れを拭き取って収納してください。

Q15: ピックリングコンパウンドとハガティシルバークリーンの違いは何ですか?
また、STは純銀ですか?

●ピックリングコンパウンドについて
酸洗い用固形酸材です。アートクレイと同時焼成した時にできるSV925やSV950の酸化膜を除去する際に使用します。
1 約50度のお湯40ccに対し、大さじ1杯を混ぜて、よくかき混ぜます。
2 酸化膜のついた金具を入れて5分程度放置します。
3 よく水洗いして酸洗い終了です。

●ハガティシルバークリーンについて
シルバーの洗浄液(お手入れ用品)です。変色(硫化)してしまった銀製品を元の状態にもどします。形状が複雑なチェーンなどのお手入れに最適です。シルバークリーンに数秒(5~10秒)つけ、最後に水洗いします。
※いぶし仕上げのものには使用しないでください。

●STについて
政府(日本国)の造幣局では銀の品位について、美術工芸品の場合99.9%以上、地金の場合99.99%以上のものを純銀と証明されます。STの焼成品は99%以上の銀ですので高品位の銀と言えますが、純銀とは呼べません。

Q16: ピックリングコンパウンドは流す時にそのまま流して大丈夫ですか。
ピックリングコンパウンドは一回使用したら捨てるというものではなく、何度でも使用する事が出来ます。
但し、使用している内に効果が薄くなってくる場合がありますので、新しく溶剤を作って使用して下さい。溶剤を捨てる場合は流水で流すかトイレに流すと良いです。

Q17: 650粘土を造形し、焼成するとバインダーや水分はどの位減り焼成後の粘土の質量はどの位になるのでしょうか。水分含有量とバインダーの含有量を教えて下さい。
焼成後のバインダーと水分が抜けて質量は、造形前の92%になります。
水分とバインダーの配合費は企業秘密のためお答えできません。

Q18: 削って出た銀の微粉末に水を加えると水銀になりますか?
なりません。水銀は亜鉛族元素の金属で銀は銅族元素の1つです。水銀は銀色をしていて、常温で液体状のため水銀と呼ばれていますが全く別の金属なのでご安心下さい。