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人間は先史時代より「皮(かわ)」や「革(かわ)」を使用してきました。「皮」をなめして加工した「革」を用いて作る、様々なものがあります。その革製品の中でも、芸術性、オリジナリテイーのあるものを作るのがレザークラフト(革工芸)です。革の持つ独特の温かさ、懐かしさ、それに加えて自分らしい、アイデンティティーがある作品を身につけたり、作ったりしてみませんか?


Making ~素材を生かす~

Hand Sewing (手縫い) ●ドイツヌメ ●ブルガノ ●トスカーナ ●スルーダイ
 コパを生かして磨きが出来るヌメ革がお薦め。きれいな磨きをかければ作品もグレードアップ。
 一針一針、時間をかけて縫った作品は長く使いたい。使い込むほど風合いが増していくのもヌメ革ならではの味わいです。

Bags(バッグ) ●トスカーナ ●バッファロー ●ディアスキン ●ポパイ ●ドイツヌメ
 カジュアルな物、カッチリ仕上げる鞄、ソフトな袋物、作りたいバッグによって革選びから楽しみましょう。
 注目の馬革や人気のエキゾチック革、アンティック仕上げや環境に優しいクロームフリーの革、手に取った革の感触がオリジナリティ豊かな作品作りのヒントになります。


Technique ~技法~

 レザークラフトでは、文様 (pattern)、色彩 (color)、形態 (form)を考えていきます。その過程で革に施す方法には、いろいろあります。

Carving (カービング)

■シェリダンスタイルカービング ・・・ 唐草の連続模様が特徴で、馬具に効果的に装飾するために考えられた技法です。
肉厚でより立体感が強調できる革。 >>> ●ハーマンオークレザー ●サドルレザー


■フィギュアカービング ・・・ 動物や風景をリアルに描写する技法です。
きめが細かく、刻印やモデラがスムーズに動く革。 >>>EU.ダブルバット・ヌメ


■アメリカンクラフト ・・・ 一般的なカービングやスタンピングで模様をつける技法です。
染色した時にも発色が良い革。 >>> ●牛タンロー ●成牛ニッピタンロー

Other(その他の技法)

■浮き彫り染め ・・・ モデラで図案の陰影による丸みの効果を出し、染色して磨きをかける技法です。
 きめ細やかな吟面で、磨きをかけると独特なつやが出る革。 >>> ●ベビーカーフ・ヌメ


■ローケツ染め
 タンニンでローケツ用になめした革をタンローといいます。 >>> ●牛純白 ●ゴートタンロー ●ヤンピータンロー


■レザーフラワー
 染料の発色の良い純白革が一般的です。 >>> ●牛純白 ●ヤンピー純白 ●ピッコロ純白


■スタンピング法・・・ 刻印を使用して革に文様をつける手法。
  誰にでも簡単にできる手法です。革を湿らせ、刻印の一つ一つの形を一回でくっきりと打つことが大切です。刻印はその並べ方によって幾通りもの幾何学模様が楽しめ、まだ色のさし方によっても変化をつけることができます。刻印はスタンピングのためだけに作られたものもありますが、カービングに使う刻印を使っても面白い模様になります。